モンゴルの場合「魔除け」として良くない意味の名前を付けることがある。
つまり、
あんまり言い名前が付いていると、悪魔・悪霊がその子を攫っていってしまう(早死にする)かもしれない
と言う考えで、わざわざ「酷い名前」を付けるという習慣。
これは親の愛情の故の行為なわけですが、インドの場合は違うらしいです。
女の子に「ナクサ(要らない)」といった名前を付けるのは、
親が本当に「女の子なら要らない」と思っていたから。
女の子にこういった名前を付けると、次は男の子が生まれる、
そう信じられているらしい。
酷い話。
と単純な言葉では、ちょっと表しきれない。
なんでもインドには、
女の子を嫁がせるに際して、多額の持参金「ダウリー」を持たせる、
という風習があるそうな。
元々は、
実家が嫁ぐ娘が不自由しないように財産の生前分与をした、
と言った意味合いの物(形式上、ダウリーは嫁さんの財産として扱われる)であったのが、
いつの間にか、
「お前のトコの娘をもらってやるから、金を寄越せ」的な
悪習に変化したものらしい。
ダウリーだけかっぱらう目的で、
嫁さんを次から次へと「事故死」させちまう
酷いゲス野郎も存在する。
流石にインド政府が1961年に「持参財禁止法」を制定したものの、
実効性はほとんど無し。
「娘が3人いればマハラジャ(王族)でも破産する」
と言うぐらい、多額の「ダウリー」を、
貧しい家庭がそうそう用意できるはずがない。
だから娘は要らない……。
妊娠中に胎児が女の子と知れると、
その時点で(違法な)人工中絶をしてしまう親も要るという。
改名することになった女性達は、
ボリウッド映画の人気女優や、ヒンドゥの女神の名前を、
新たな自分の名前としたらしい。
そういう、恵まれた女性になるために。