プルースト『失われた時を求めて』全13巻
マルセル・プルースト (著), 鈴木 道彦 (翻訳)
グルテンといえば「お麩」の原材料でもあるわけですが、
セリアック病という自己免疫疾患に罹患している場合、
グルテン中に含まれる人間の消化酵素では分解できないペプチド鎖の部分が
小腸の上皮組織内に取り込まれたときにこれに対抗しようとする抗原抗体反応から
小腸上皮組織に対する自己免疫反応が誘発されて、小腸内に広範な炎症を生じてしまうのです。
炎症によって腸の栄養吸収が阻害されて栄養失調を起こし、
それがさまざまな疾患の原因となります。
腹部膨満感と痛み
慢性の下痢
悪臭を放つ脂肪便
体重の急激な減少や増加
顔面蒼白
貧血
関節痛
骨粗鬆症
筋肉の痙攣
疲労感
てんかん症状
脚部のしびれ感
口腔内の痛み
痛みとかゆみを伴う湿疹
歯の変色あるいはエナメル質の欠損
無月経
成長の遅れ(子供の場合)
酷いときには炎症そのものが直接の死因となってしまうとか。
何にせよ、食べたい物が食べられない悲しみはいかばかりでありましょうや。
そして、食べたかった物が食べられる喜びは、いかばかりでありましょうや。